富坂キリスト教センター Tomisaka Christian Center
沿  革
山上国際学寮


【富坂キリスト教センターのおいたち】


●富坂キリスト教センターのおいたちは今から100年前の明治時代にさかのぼることができます。そのころ、ドイツの教会が日本宣教の出発点のひとつに選んだのが富坂でした。ドイツ東亜伝道会(Deutsche Ostasien Mission通称DOAM)は、この富坂の地で教会、幼稚園、学生寮、戦後は富坂セミナーハウス等を運営し、多くの日本人キリスト者の様々な思い出を残す土地になりました。

●その後、1970年代に入って、ドイツ教会の海外宣教の方針が、ドイツの教会が主導する活動から、その国の教会とパートナーシップを組んで宣教活動を行う、という方針に変わりました。そこで誕生したのが富坂キリスト教センターでした。いくつかの既存の施設が整理され、1982年から富坂キリスト教センターの活動が始まりました。


【富坂キリスト教センターのはたらき】


●「キリスト教社会倫理の諸問題を学際的に研究する」という方針は、試行錯誤しながらたどり着いた方法でした。最初に計画した「キリスト教と天皇制研究会」(1983〜1987)は、戦前から戦後にかけての日本のキリスト教会の実態を天皇制との関係において、戦争責任の告白の立場から、神学的に、歴史的に、そして法学的に追求したものとなりました。〔『キリスト教と大嘗祭』(1987年,新教出版社)〕

●教会は、戦前のように圧政に再び巻き込まれることのない骨太の教会になるように、未来に大きな夢を持った教会として、宣教努力を重ねています。富坂キリスト教センタ-もこの教会の宣教に仕える研究活動を積み重ねていきたいと願っています。幸い、当初からドイツのハイデルベルクにある福音主義学際学術研究所や韓国神学研究所と連携し、特に韓国のキリスト教諸研究機関とは共同研究を積み重ねてきました。〔一例『日韓キリスト教関係史資料II』(1995年 新教出版社)〕。これからも国際的な研究ネットワークを広げ、研究者の人的交流を重ねていければと願っています。


【富坂キリスト教センターのよこがお】


●富坂キリスト教センターは日本キリスト教団の関係団体、日本キリスト教協議会(NCC)準加盟団体として、現在武田武長理事長と共に13名の理事によって運営されています。研究活動はこれまで15年間で約170名以上の研究者、専門家、牧師、シスターに協力いただき、各研究会メンバー10名前後の構成で数年間の共同研究を重ね、10数冊の研究書【出版物】を生み出してきました。以下の各研究会【研究・研修会】は現在、鈴木正三総主事、ミラ・ゾンターク研究主事、吉岡光人、「 重度、
賈 晶淳、薜 恩峰、木原葉子、戒能信生、水谷 誠、原 誠、飯島 信、渡辺兵衛 各非常勤主事が担当して運営されています。

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